辺り一面咲き乱れる菜の花畑を戯れながら飛び回る蝶々の群れ、生の絶頂を誇示するかのように胸弾ませ笑い興じる少女にも夜が来る。さっきまで飛んでいた蝶々も死に、笑いこけていた少女たちの睫毛の下に一瞬の暗い影が落ちる。 十二歳前後の思春期頃から始まるという、この避けがたき悠久なる影。ある人は恋、性の陶酔の中に、ある人は富、権力の充足の中に、ある人は芸術、宗教を通じて自己の永遠化を図ろうという試みの中に逃げ込む。だが有史以来文化の中枢を貫いてきたこの実存の問題を真剣に悩み、苦しむ事により人は全ての束縛から解放され、時空を超えた同じ人間としての土壌に立ち純粋な個としての人生を歩みだす。そこに真の人と人を結びつける心が芽生える。過去の先人たちはこの不変的問題を考え抜き笑い、逍遥する知恵を残してくれた。私はこの問題を皆様と無心になって語り合いたいと思う。
2017年11月7日火曜日
禅 ポエム Zen Poem
はなは黙って咲き、
黙って散っていく。
そうして再び枝には帰らない。
けれども、その一時一処に
この世の全てを託している。
一輪の花の声であり、一枝の花の真である。
永遠に滅びぬ生命の喜びが、悔いなく
こに輝いている。
Flowers bloom silently
and wither away silently
They never go back to their branches
However they entrust everything
in this world at this very moment
at this very place
It is a voice of a flower and
the truth of the flower
There shine happiness of
never-dying life
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